更新日:2015年07月05日00:16:09
2015平成27年度夏発行 恵友新聞 園長
【よりよい環境の一員として】
石川幼稚園長 野 恵子
本幼稚園の園長として勤め始めて、早くも三ヶ月が経ちました。たくさんの園児と触れ合いあいさつや言葉を交わしながら、日々その純真無垢な言動に心が洗われております。そして何より、日々人として大きく成長していることに驚く毎日です。
当初、幼ない子どもたちにどれほどの話が理解できるのか懸念しておりましたが、それはすぐに取り越し苦労だと気付かされました。五月初めの朝会で挨拶の話をいたしましたが、翌朝の登園時に「人より先に」「おはようございます」を実践する子ども達が、私の目の前にいたのです。私の話がしっかり伝わっていたことを態度で示してくれたことに大きな喜びを感じたのと同時に、私の幼児教育への意識の甘さを改める機会となりました。
子ども達は、乾いた大地が雨水を吸収するかのように、その純粋な五感を通して見たこと感じたことを疑いもなく身に付けていくのだと感じ、幼児教育に携わるものとしての責任の重さを改めて痛感いたしました。
「環境が人を育てる」という言葉がありますが、どのような環境を準備しどのように提供していくことが、この子ども達の純粋な感性をより豊かに伸ばしていくことができるのか、よりよい学びにつなげることができるのか、真剣に考えて行きたいと思っています。そして本園のモットーである「一人一人が輝いて一人一人が主人公」を実現するため、子ども達一人一人のよりよい成長を支える環境の一員になりたいと心から思っているところです。